リハビリ豆知識 第12弾 「”フレイル”について①」

みなさん、こんにちは。お久しぶりです。 

今日は最近の社会情勢の中で、みなさんに知ってほしいことを脳リハステーションから発信していきますね!!

寒い日が続き、今年に入ってオミクロン株の新型コロナウイルスが猛威を奮って感染者が増えていますね・・・

感染拡大予防のために私自身も外出の機会の減少、忘年会・新年会の自粛で人と合う機会が減り、自宅で過ごすことが増えました。

さて、人が集まる場所を避け、自宅に閉じこもることで新型コロナウイルスやインフルエンザの感染予防になると思いますが、

一つ懸念されることがあります。

それは“フレイル”です!!

みなさんは”フレイル”という言葉を聞いたことがありますか??

フレイルとは↓↓

「加齢にともなって、気力や体力などの心身の活力が低下した状態」です。

単なる身体的機能の衰え(身体的側面)だけでなく、

鬱などの精神的脆弱(心理・精神的側面)

閉じこもりなどの社会性の低下(社会的側面)なども生じます。

高齢者は特に加齢によって心身が衰えることに加えて、今のご時世ならではの

不要不急の外出自粛によって、

人との交流が減り、社会性の低下やなど引き起こすリスクが高くなります。

このフレイルの状態は健康と要介護状態の間の状態で、

放置すると健康や生活機能を損なう恐れがあります。

しかし↓↓

早めにフレイルに気づき、対策を講じれば健康な状態に戻すことができます!!

では、フレイルはどのように判断するのでしょうか??

フレイルの評価方法に統一した基準はありませんが、

日本では”CHS基準”Cardiovascular Health Study基準)と

”基本チェックリスト”厚生労働省が介護予防のために作成した25項目の質問票)が身体的フレイルの代表的な診断法として位置づけられています。

”CHS基準”は握力計や測定者・測定場所が必要で、地域でスクリーニングを行うにはあまり適していません。

ですので、地域でスクリーニングを行う場合は”基本チェックリスト”を用いることが多いです。

”基本チェックリスト”は、身体だけでなく、社会・精神の衰えも評価することができ、

高齢者の日常生活全般の健康度を測ることができます。

中身は

手段的ADLに関する5項目、運動機能に関する5項目、栄養状態に関する2項目、口腔機能に関する3項目、閉じこもりに関する2項目、認知機能に関する3項目、うつに関する5項目の

合計25項目で構成される質問紙で、

8項目以上該当”フレイル”とされています。

引用http://www.pref.nara.jp/secure/47230/03-checklist.pdfより

ついでに”CHS基準”を用いた身体の状態も見てみましょう!!

いかがでしたか??こちらは5項目のうち

・1つも該当しない方は”健常”

・1〜2項目に該当した方は”プレフレイル(フレイルの前段階)”

そして・・・

3項目以上に該当したかたは”フレイル”の疑いがあります。

上にも書きましたがフレイルは

健康と要介護状態の間のような状態で、

早めにフレイルに気づき、対策を講じれば

健康な状態に戻すことができます!!

ではどうすればいいかといいますと・・・

フレイルの予防・改善の主な要素は

”運動”、”栄養”、”社会参加”の3つと言われており、この3つの要素は日常生活の中で深く関係しています。

これらをバランス良く日常生活の中に組み込んでいくようにすることが必要です。

次回はこの3つの要素の”運動”について気をつけるべきことを書こうと思います。

では、新型コロナウイルスや体調不良に気をつけてまたお会いしましょう。


いかがでしたでしょうか?

当ステーションでは利用者様お一人おひとりにあわせたプラン作成に加え、ご自宅で出来るトレーニングのサポートも行っております。

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